キャラクター概要 : |
さよならなんてセリフを言いたくないけど、言わなきゃいけないから言うね。
さよなら。そして、ありがとう。 ----- 「んっしょっと!」 がちゃりという大きな音を立ててルナティアは立ち上がる。背中に大きなリュックに、腰には鍋やスプーンなどをぶら下げ旅立ちの準備を終えたルナティアは天を仰ぐ。 青空が広がり、風は潮の香りを運んでくる。 『ルナちゃん。本当に行っちゃうの?』 後ろを振り返る。 寂しげな表情のミゼリアがそこにいた。 「うん。わにゃしは、もっともっといろいろな料理を作りたいにょです。それこそ、まだ誰も作ったことがにゃいような…そんにゃ料理を!」 ぐぐっと拳を固め、見つめる。 「だから、わにゃしは別の大陸に旅立つにょです。まだ見ぬ素材、調味料がわにゃしを待ってるから!!」 『ルナちゃん…。』 寂しそうな瞳でルナを見つめるミゼリアに、ルナは微笑むと小指を出した。 「大丈夫にゃ!絶対に帰って来るにぇす。絶対!」 ミゼリアは恐る恐る自分指をルナの小指に絡ませる。
ぶぉーーーぶぉーー!
汽笛の音。もうすぐ出航の合図。
『待ってるからね。』 「うん。わにゃしは約束破らないもん!」
『ゆーびきった!!』
下ろされる二つの腕。離れる小指。 ミゼリアに背中を向けると、ルナは船へと駆けて行く。
「ミゼリアちゃん!アルカディアにょ皆! まったにぇー!!」
潮風に乗り響く声。それは風に乗り、ボーフォンを駆け回った。
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