キャラクター概要 : |
――地下世界の王は眠りに堕ちる。
湖畔にて。二人の子供が駆け回っている。
「転ばぬようにな。もう少し湖から離れるといい」
子供は足を止める。 互いに怪訝な表情を合わせ、口を閉ざし湖から離れる。
……子供は正直だ。 成果を挙げれば違和感にも妥協する奴等とは違う。
ふと思う。過去は払拭出来ない――
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絢爛たる器に魅せられ、その後善行に従事。 社会的な功績は立てたが信頼の回復には至らず。 信ずる事とは如何に。惑う。
本当に手にしたかったモノは?
その形が具体性を増すほどに見えなくなる。 近づけば陽炎の如く揺らめく。
理解する頃には手遅れだった。 彼は右の手を掲げ、空を掴んで最期に笑った。
思い出の無い湖畔にて、盗賊は霧散した――。
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